2016年7月15日金曜日

アルピニストの聖地からストックホルムへ そして帰国

6/20  MON


ヨーロッパ最後の車中泊となったこの日

日の出の前に目を覚ます

予報通り快晴の空に安心し、アイガー北壁の麓まで車を走らせる


途中ベーカリーでパンを買い、頬張ると目が冴えるほど美味しい

パーカーを着てちょうど良いくらいの気温のなか、日の出を待つ


しばらくしてアイガー北壁が上から次第に輝き始めた

雪が白く反射し、眩しい

アイガー北壁


一気に暖かくなり、あたりの色彩が鮮やかになる



氷河にかかっていた雲もとれ、絶景となる




ここが世界中のアルピニスト憧れの地

あの壁に歴代のチャレンジャーのロマンが詰まっているのだ



聞けば、現在のスピードクライマーの最速は2時間半だとか

壁を駆け上がる速さで登るらしい

その人間離れした記録もさることながら、この壁は、人類のトレッキング、クライミングの発展の歴史を反映するかのような存在なのだと再認識した



その後ユングフラウ・ヨッホを眺め、下山

スイス国旗とユングフラウ・ヨッホ



インターラーケンの街でリッキーさんと合流する


街にあるビクトリア・ユングフラウ・グランドホテルの目の前から山間に小さく見えるユングフラウ・ヨッホを再び眺める

このホテル、ユングフラウの名前を冠しているのには訳があるのだそうだ

というのも、付近で唯一ユングフラウが見られる位置に建っている

そしてなんと、この景観を独占するために、そして他の建物で景観を邪魔されないように、そのためだけに、このホテルは目の前の広大な土地を所有し、景観を保っているらしい


手前がホテル所有の広場 山間に見えるのがユングフラウ


とんでもない発想だが、ある意味プロの仕事

こだわりが為す業だ



今年はこの辺り意外にも雪が多いらしく、付近に雪解けの滝が多くできている

滝と湖を眺めながら山道を抜け、スキーの話、旅の話など他愛もない話を続けながらマイエンフェルトという小さな小さな街に辿り着いた

こじんまりとしているが、石畳と壁がキレイな街だ

ここにあのハイジの生家があり、尋ねてみた


リッキーさんとハイジの生家




草原と森に囲まれた豊かな土地

ここで育てば健康優良児マチガイナシ


どこも綺麗



ハイジはチューリッヒのクララのお屋敷に奉公し、都市生活とイジメのせいで鬱になったと聞いた

はじめは、あのキレイなチューリッヒの生活で鬱!?

と思ったけど、ここと比べたら汚れた街なのも頷ける

ハイジの泉




後ろから見たらオテンバ笑 これぞ野生娘


さらにヤンチャなウチの野生娘





ハイジは本当にキレイな土地の生まれだった

しかしビジネスは汚い笑


低いクオリティ



さらに低いクオリティ





その後、そこから15分程度しか離れていない国(街?)へ

その名もリヒテンシュタイン


オンヨネがナショナルチームのユニフォーム契約をしており、そんな国あるのかーと以前より興味を持っていた

調べたら小さな小さな国で、いつか行ってみたいと思っていた

この旅で行ける可能性があったのでチェックし直していたところ、リッキーさんと意気投合

向かうことになった今日の目的地だ



橋を渡ると気づけば入国

税関もない

世界には小国6カ国というのがあって、

バチカン市国
ツバル公国
アンドラ公国
リヒテンシュタイン
サンマリノ
モナコ公国

がノミネートされているが、僕はこれで半分訪れたことになった
(※印は歴訪国)


この国も高級車ばかりが走り、どうやら豊かな生活を送っている感じがする

かつては切手の製造印刷で国益としていたらしい

いまではタックスヘイブン

世界中から法人税が舞い込む



そしてスイス銀行と並ぶ世界有数の信頼度の強い国有銀行があるらしく、世界中から預金を確保しているらしい

小国が生き残る知恵と片付けては安易なほど、よくできたシステムに感服する

モナコしかり、アンドラしかり

小国の戦略は別格だ



この街にはハイセンスな通りにハイセンスなカフェが並ぶ


リヒテンシュタインのガラスに映る僕ら




とりあえず昼飯




そしてどこからでも見上げられる丘の上に城があり、国王が住んでいる

その城からの景観が素晴らしい

お城からの眺め




40LDKくらいかなぁなんて冗談を言いながら眺め、移動



僕たちはドイツ方面へ向かうためオーストリアへ

リッキーさんは目当ての街があるので鉄道へ

ということで、分岐の駅まで送り、再会を誓った

二人で旅している僕らには新鮮で楽しい時間だった

ありがとうございます、リッキーさん!




その後オーストリアが付近で一番ガソリンが安いので満タンにし、1時間ほど走ってすぐにドイツへ入国

アウトバーンを180kmでかっ飛ばす


あっという間にミュンヘンへ

ダウンタウンを経由しホテルへチェックイン

のどかな牧草地に佇むキレイなゲストハウスだった




実は旅の運転中に石を食らい、レンタカーのフロントガラスにヒビが入っている

飛び石は保険適用外なので、自力で直そうと各地でリペアキットを探していたものの、見つけられずにいた

同様のことがアメリカであり、その時は無事直せたのだが、ヨーロッパでは一切見つからない


この日も3時間くらい10件以上の車屋やホームセンターを探し回ったが、結局見つからず

日が暮れる頃トボトボと帰る

そしてゲストハウスで自炊


ガッカリしててもなんだかんだ励ましてくれる嫁

この深夜で誕生日を迎える嫁にコッソリ買っておいたドイツ語のHappy Bitrhdayキャンドルで、ささやかながらお祝いし、日頃の感謝を伝える




本日の走行距離571km
18日間累計走行距離11349km





6/21  TUE


早起きして最後のあがき

昨夜閉店してしまっていたカー用品の店にいく


パーツはやはり売っておらず、全面張り替えが必要という

もう仕方ない

自腹で修理する腹を括る

300ドルか

500ドルか。。。




そして空港へ

荷物を降ろし、レンタカーの返却チェック

随分長い間スタッフが運転席をチェックしているので、請求額が気になる


ようやく降りてきた

覚悟して発言を待つと

(スタッフ)
ガソリンが満タンじゃない!
たぶん足りない分請求がいくから


ん?

(スタッフ)
ノーダメージだけどガソリンちゃんと入れてくれよな!以上!


お!?


気付いてない??

結果保障せずに済んだのでした笑

スタッフ大丈夫??



そしてフロントガラスの傷と同じくらい気を揉んだ

エア・ベルリンの預け入れ荷物も課金なしでチェックイン

なんだかんだスムーズにトラブルを乗り越え、相変わらず昼からビールを大量に飲み干すドイツ人に、無事お別れとなりました



昼から大量に飲みほされるビール




そしてフライト

再び北欧ストックホルムヘ



何度尋ねても美しく清潔

空港からダウンタウンの駅まで重い荷物を持った移動だけがシンドかったけど、スーパーハイセンスなホテルに癒され

キレイすぎる街に魅せられ


白夜のストックホルムに心うたれる


白夜の日没 およそ23時









今日が夏至であり、我々日本人以上に北欧の人たちには夏至は特別

そんな日にここに居られる偶然に当別な思いが芽生える



魔女の宅急便のキキが滞在を決めた街

僕も共感する



そして重ね重ね幸運なことに、この日が嫁の誕生日当日

調べておいたスウェーデン料理の老舗レストランへエスコート





IKEAで食べたものの何十倍も旨味が詰まったミートボール

果肉たっぷりのベリージャム

信じられないくらいクリーミーなマッシュポテト

そして香ばしいサーモントラウト・グリル


どれを食べても美味しい



喜んでくれたようだ



そして嫁がノルウェーで買えばよかったと後悔していたトロルの人形をサプライズプレゼント


ノルウェーのトロル スキー



ノールカップでこっそり買っておいたのだ

なぜか嫁はトロルに首ったけ。。。謎




あまり後悔を口にしない嫁だが、あんなに後日欲しがり出すとは思わず

サプライズ効果が日に日に高まり、ワクワクしていた

喜んでくれたので何より


実は、去年のこの日はたまたまハワイにいて、サプライズでドレスコードのレストラン、オーキッドへエスコートしたし

この子はラッキーな日取りで生きているなぁなんて思ったりもした





【6/22  WED】


フライトは夜なので、朝からストックホルム市内を歩く

路地、教会、大聖堂、どこへ行っても綺麗だ

飛行艇にぶら下がったトンボの救出劇の舞台となった時計台



路地にも雰囲気がある








教会のなか


中央線がおしゃれ




王室内部





ここストックホルムはノーベル賞受賞の場

ノーベル記念館にはそれにちなんだ料理と、受賞者の記念サインもある


ノーベル賞のメダルをモチーフにしたアイス




受賞者はこの椅子の裏にサインするのが慣例らしい
嫁の椅子にはたまたま益川教授のものが





フライト直後にはEUROのスウェーデン戦があり、試合前から街は盛り上がっていた

地元のヒーロー、イブラヒモヴィッチの人気、注目度はすごく、まさに地元の英雄

結果としてスウェーデンは予選敗退

イブラヒモヴィッチは代表引退となったが、彼の残した功績は計り知れないそうだ


大人気のイブラヒモヴィッチ


その後北京経由で帰国

北京は大気汚染が激しく、街も汚く、ストックホルムとのギャップにメンタルをやられてしまった


ただ今回、ヨーロッパの魅力と歴史を再確認

北米ばかり行っていた自分にとっては、とても素晴らしいところであり、自分の中の概念がひっくり返された

ぜひヨーロッパに足を運んで、その歴史、街並み、食事、自然に触れてみて欲しい


これだから旅はやめられない






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